2026年7月20日月曜日

私たちが「昔の得意」を生かす時間を大切にしている理由


 太宰府市の有料老人ホーム・パールヴィラ太宰府に併設する「ふれあいデイサービスセンター太宰府」で、品物の値段を見ながら合計金額を考える脳トレーニングを行いました。


昔、商売をなさっていたS様は、問題を見ると迷うことなく、次々に答えを書いていかれます。


「すごいね。すらすら書きよる」


周りの皆様から感心する声が上がると、S様も少し誇らしそうな表情を見せてくださいました。


計算問題にも、いくつもの動作が含まれています


文字を読み、品物を見分け、金額を覚える。頭の中で計算し、手を動かして答えを書く。


一枚の計算プリントにも、考える力や集中力、記憶力、手指の動きなど、さまざまな働きが含まれています。楽しみながら取り組める、作業療法の視点を取り入れた活動の一つです。


特に、以前の仕事や暮らしの中で何度も行ってきたことは、その方が持つ力を自然に引き出してくれることがあります。S様にとって計算は、単なる問題ではなく、商売をされていた頃の経験につながる活動だったのかもしれません。


やめた趣味も、好きな気持ちがなくなったとは限りません


ご家族からは、入居相談や見学の際に、


「昔は麻雀や囲碁、将棋が好きだったのに、病気をしてからやらなくなりました」


「一緒に楽しむ仲間がいなくなってしまって」


「母はよく手芸をしていました」


といったお話を伺うことがあります。


病気や体力の低下、一緒に楽しむ仲間がいなくなったことをきっかけに、趣味から離れてしまう方は少なくありません。しかし、好きだった気持ちまでなくなったとは限りません。


デイサービスでもう一度道具に触れ、周りの方から「一緒にしませんか」と声をかけられることで、昔の感覚を思い出し、趣味が再開することもあります。


麻雀や囲碁、将棋では、牌や駒を動かしながら次の手を考えます。皆様で声をかけ合い、笑いながらゲームを進める時間は、脳トレや手指の運動だけでなく、人との交流にもつながっています。


「できないこと」より、今も持っている力を見る


パールヴィラ太宰府では、できなくなったことだけに目を向けるのではなく、その方がこれまで続けてこられた仕事や趣味、得意なことを伺っています。


昔好きだったことに、今の状態に合った方法でもう一度取り組む。「まだできる」「またやってみたい」と感じられる時間が、その方の自信や日々の楽しみにつながるからです。


デイサービスでの活動内容や普段の雰囲気は、見学の際に詳しくご案内いたします。リハビリのある老人ホームをお探しの方や、親御様の趣味を入居後も続けられるか気になっている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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