2025年4月4日金曜日

【寝たきりからの挑戦】H様が歩行器で笑顔の第一歩を踏み出すまで

「もう一度、自分の足で歩きたい。」その想いが、日々のリハビリを通して現実になったH様のご様子を紹介します。 1月からデイサービスをご利用されているH様(要介護2)は、約2ヶ月の寝たきりの生活を経て、心も身体も閉ざされたような状態で施設にいらっしゃいました。当初は、ご自身で車椅子から立ち上がることすら難しく、不安そうな表情をされる日が多くありました。しかし、H様は諦めませんでした。 <小さな一歩が、自信に変わる> 私たち機能訓練指導員とともに始めたのは、立ち上がり訓練と歩行訓練。特に「前方への重心移動」という、立ち上がりの基本動作を、何度も繰り返して練習しました。最初は体が前に動かず、何度も「できない」と言われたH様。けれど、日が経つごとに少しずつ、ふらつきながらもご自身の力で立ち上がれるようになっていきました。 歩行訓練では、最初の一歩を踏み出すことに強い恐怖心がありました。けれど、短い距離を何度も繰り返し歩くことで、少しずつ笑顔が見られるようになり、今では、施設のフロアを歩行器で自立歩行できるまでに回復されました。 <新たな目標は施設内を自由に歩きたい> この回復によって、H様の表情や言葉も前向きに変わってきました。最近では、「次は、もっと遠くまで歩きたい」「自分の力で施設内を自由に歩き回りたい」と、新たな目標を口にされるように。そんなH様の姿に、私たちスタッフも心を動かされています。 H様のように、リハビリを通して心と身体の両面が回復することは、何よりの喜びです。「できない」が「できた!」に変わる瞬間。それは、ご本人様だけでなく、支える私たちにとってもかけがえのない感動です。これからも私たちは、H様の目標に向かって、全力でサポートしてまいります。

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