2025年3月28日金曜日

鍵は“頭部コントロール【リハビリの力で一歩ずつ前へ】

リハビリの現場では、ほんの少しの変化が、大きな喜びに繋がる瞬間があります。今回は、要介護1のH様の歩行機能の改善に向けた取り組みをご紹介いたします。 ■ 鍵は“頭部コントロールとは? H様は現在、歩行器を使用しての歩行が可能な状態にあります。しかし、さらに安定した歩行を目指すために、重要なポイントが「頭部の位置関係とコントロール」です。頭部のバランスが崩れると、立位や歩行時に全身のバランスが取りづらくなります。そこで、私たちは「後頭下筋群」と呼ばれる、首の後ろ側の小さな筋肉に着目しました。この筋群の柔軟性を高めるリハビリを行うことで、H様の頭部の位置を調整し、自然な姿勢を保ちやすくすることができます。 ■ リハビリの様子 H様が優しい表情を浮かべながら、理学療法士の手の誘導に身をゆだね、後頭部の筋肉を心地よく伸ばしています。継続的なリハビリの成果は、確実にH様の身体に表れています。今では、ご家族様の手引きによる歩行も可能となり、施設内をしっかりとした足取りで歩かれる姿には、職員一同感動の連続です。歩き終えた後に見せてくださる、達成感に満ちた笑顔。「こんなに歩けるなんて、うれしいね」とつぶやかれたその言葉が、私たちの心を温かくしてくださいました。 ■ 小さな一歩が大きな自信へ 一歩ずつ、着実に。H様のリハビリは、まだまだ続きます。ですが、その一歩一歩が、確実にご本人の「できる喜び」へと繋がっています。私たちはこれからも、ご入居者様お一人おひとりに寄り添い、「その方らしい暮らし」を支えるケアとリハビリを提供してまいりたいと思います。それでは、また

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